【34日目】大聖堂そして聖ヤコブの墓へ(〜Santiago de Compostela)

スペイン巡礼

2025年6月5日(木) 天気:雨→曇り

歩いた距離:10㎞

最後の朝

6:00起床。

今日は歩く距離が短いので、ゆっくり寝てゆっくり出発してもよかったのですが。できれば午前中にサンティアゴに到着してお昼のミサに出られたらいいなぁと思っていたので、いつも通り早起きして6:45に出発。そして最後の1日となる今日はバックパックを自分で背負って出発です。雨が降っていたのでズボンだけ雨具を着用しました。

宿のお庭。朝は静かです。

雨&霧がかかっていて景色がぼんやりしています。最終日、どんな気持ちで歩くかなと思っていたけど、いつもと変わらず黙々と進みます。晴れていないからこそ、なんだかいつも通りで特別感もなく歩けたのかもしれません。

5kmほど歩いてカフェ休憩。なんだかモダンで綺麗なカフェでした。雨宿りも兼ねてのんびり朝食タイム、コーヒーとパンオショコラ(ここではナポリターナと呼ぶ)を注文。

のんびりしていたら雨脚も弱まってきたので再出発。小さな町を通過。

標識の数字がどんどん小さくなってきて、少し寂しい。

歩く道の雰囲気がこれまでとは違ってきました。道そのものはあまり楽しくありませんが、大きな町が近づいてくる気配を感じてドキドキします。

また雨が降ってきました。歩けるレベルの雨なんだけど、なんとなくバルの軒下で雨宿り。無意識にゴールを先延ばしにしていたのかもしれません。しばらく空を見ながらボーッと立っていたら、お店の中からおじさんが「中に入りな!」と声をかけてくれました。ひとりで外に立っていたもんだから、お店に入りたいと思われたのでしょうか、オープン前なのに中に入れてくれました。優しいおじさんに今カフェでコーヒーを飲んだばかりとはいえず、エスプレッソを注文。「小さいやつだよ?ノンミルクのやつだよ?」と確認されたので「Sí!」と答えると「perfecto!」と嬉しそうな笑顔のおじさん。たぶんカフェコンレチェを頼む巡礼者が多いから、地元民のようにエスプレッソを頼んだことがうれしかったのかも、と勝手に解釈。エスプレッソと一緒にケーキも出してくれました。

カステラみたいなシンプルなケーキ、美味しかった。朝から甘いものばかり。笑

雨は止みそうもないので、意を決して出発。

いよいよ町に突入です。

町の中にももちろん標識はあります。車もたくさん走っていました。

もう着くかも、もう着くかも、とドキドキしながら進みます。

”Europe was made on the pilgrim road to compostela”

という言葉がヨーロッパ各国の言語で書かれていました。

大聖堂が近づいています。ドキドキ。

ここなのか?!いや、違うなぁ。

ここなのか?!いや、違うなぁ。反対側かな?

と惑わされているうちに、突如としてゴールの時がやってきました!

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

ついに!サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到着です。

時刻は10時ちょうど。曇り空だけど、雨はやんでいました。

早速、広場で記念撮影。近くにいた人に写真を撮ってもらいました。

ここで何日ぶり?!の18歳アミリーに遭遇。さすが若いから元気、昨日ゴールしたそうです。ハグをして、お互いにおめでとうと讃え合います。またまた近くにいた人(さっきと同じ人)に写真を撮ってもらいました。遠慮気味に、もう一度写真を撮って欲しいと頼むと、笑顔で「もちろん!僕はそのためにここにいるんだよ!」と素敵な返しをしてくれました。

この後にすべきことを話していると、彼女の知り合いだというカナダ人と中国人の女性2人がやってきました。ちょうどその彼女たちが今から巡礼事務所へ行くというので、私もついて行くことに。時間は十分にあったので、巡礼の登録を済ませてから正午のミサに出られそうです。ミサにはバックパックを持って入れないのですが、事務所にコインロッカーがあるそう。そしてミサは激混みらしく、早めに並んだ方がいいという情報もゲット。

事務所で巡礼の登録をし(スマホで情報入力)、オフィスのおじさんから巡礼証明書=コンポステーラをいただきました。机越しにおめでとうとハグをしてくださり、「またここに戻ってきてね。疲れたらバルでビールを飲んで過ごしたらいいんだから!」とユーモアたっぷりチャーミングなおじさん。筒も購入。コインロッカーの場所を訪ねてバックパックを預けました。(2ユーロでした)

広場へ戻ると、エレンに再会!姉妹でゴールしたところでした。さらにユシュアンとサンにも再会!みんなニコニコ、嬉しい!

ミサは正午からだけど11時過ぎに入り口へ向かうと、すでに行列が!

無事に中に入れて座ることができました。立ち見の人もたくさんいました。大勢の人が参加するミサ、迫力がありました。言葉はわからないけど、巡礼者を祝福していることはわかりました。

ミサを終え、教会を見学。

私が参加した正午のミサではボタフメイロの儀式はありませんでしたが、夜のミサではあったそうです。祝日や、寄付があったときにおこなわれるそうです。

祭壇下にある聖ヤコブのお墓をみてから、祭壇裏にあるヤコブ像の後ろ姿をみるため階段を登ります。ヤコブ像の肩に手をあて、ここに無事に辿り着くことができたことの感謝を伝えました。

豪華なランチタイム

アルベルゲのチェックインまでまだ時間があるので、バルでランチ。とにかくお店がたくさんあるので、目移りしながらも美味しそうなバルへ入店。カウンターに座り、食べたいものを食べたいだけ食べます!自分へのご褒美です。

先ほど広場で知り合った中国人のツァイが偶然隣の席にやってきました。彼女も一人だったので一緒に乾杯。反対隣のアメリカ人のおじさんもひとりだったので、3人で乾杯。こうやってその場で出会った人と過ごす時間がとても楽しい!巡礼という共通の話題があるから盛り上がります。

 

お腹いっぱいになり大満足。

前日に到着していたアンと連絡がとれ、少し会うことに。広場の前で久しぶりの再会です!アンが宿泊しているホテルのバーで一杯ごちそうしてくれました。ここ数日のことを報告しあいながら楽しい時間を過ごしました。アンは今日大聖堂のルーフトップツアーに参加したらしい。

アンとお別れし、バックパックを取りにいき、アルベルゲへチェックイン。

ここで再びユシュアンとサンに遭遇。同じアルベルゲでした。さらにロビーでスティーブにも再会。スティーブは明日日帰りでフィステーラに行く予定とのこと。スケジュールを聞くと、行きは私が予約したバスと同じ時間でした!最後の最後まで、なんだか面白い交差をする私とスティーブ。また明日会おうねと挨拶。ちなみにユシュアンとサンも明日から一泊でフィステーラへ行くそうなので、向こうで会えそうです。

アルベルゲにきたらもう街中へ出る元気がなくなり、近くのスーパーへサラダを買いにいき、夜は食堂でサラダを食べてすませました。

部屋は4人部屋。シャワーをあびて、ベッドでのんびり過ごしました。

 

今日の費用 83.65ユーロ

(内訳)

  • コーヒーとナポリターナ:4.3
  • エスプレッソ:1.5
  • コンポステーラと筒:5
  • ロッカー:2
  • バル:39.5
  • スーパー:3.68
  • 宿(朝食込み):27.67