2025年5月16日(金) 天気:晴れ
歩いた距離:12.8㎞
休憩なしで一気に目的地まで
7:00起床。
今朝は、昨日から滞在している貴重なワンルームを堪能すべく、ゆっくりと眠り、のんびり朝ごはんを食べてから9時過ぎに出発しました。
昨日買った食材を消費するために朝ごはんをたっぷりと食べたのでお腹いっぱい。朝からゆで卵2個食べるという。食べきれなかった残りの卵もゆで卵にして持ち歩くことに。
ブルゴス大聖堂も見納め。今日は青空で建物が映える。
ブルゴスの町を黄色い矢印に従って進みます。巨大なコウノトリの巣も見慣れてきました。
ゴミ箱にも黄色い矢印。
大きな町を出るときは道がわかりにくいですが、今日は割とスムーズに出発できました。
途中、犬の散歩をしている人の後ろを歩いていました。もちろんノーリードのワンちゃん。自由に草むらの中へ入りクンクンと寄り道しているけど、飼い主から離れまいとクンクンしては待って〜と走って追いかけている姿が可愛かった。毎日こんな気持ちの良い散歩道を歩けるなんて素敵!
平坦な道が続き、アップダウンがほとんどないのでサクサクと進んでいきます。
10㎞ほど歩き、ひとつめの町タルダホスに到着。
町の入り口に一軒のバルを発見。トイレに行きたかったけど、どうせならもう少し町中の景色の良いバルに入りたいなぁ、きっと見つかるでしょ!と思い先へ進む。これが間違いだった…。町の中心部へ進みぐるっと探すもバルがない。商店を見つけたので入ってみるも販売のみ、ダメもとでトイレないですかと聞くも、首を振られてしまう。町の入り口まで戻るのも嫌だ。仕方ない、今日の目的地まであと30分ほど、トイレは我慢して歩こう。
そうと決めたらさっさと町を出て黙々と進みます。
気がつけば青空トイレをできそうな場所を探している私。とはいえ木陰も背の高い草むらも少なくむしろ見渡しの良い道が続き、程よい感じの場所がない。しかも微妙な距離感で前後に人がいる。
景色をみて気を紛らわせながら歩き続け、ようやく目的地が見えてきました。
ラベ・デ・ラス・カルサダス到着
12:15にラベ・デ・ラス・カルサダスに到着。小さな町です。
まずは最初に見つけたバルへ直行。オレンジジュースを注文し、先にトイレを借りる。
マスターはとてもフレンドリーで、日本から来たと話すと、「彼は私のアミーゴだよ!」と壁に貼ってある日本人の写真を紹介してくれました。壁には紙幣や写真、手紙など、世界中の巡礼者たちの軌跡が。千円札もありました。
テラス席でオレンジジュースを飲み、ゆで卵を食べて一息つきます。
今日はほとんど休憩なしで歩いてきました。距離が短くフラットな道だと楽勝です!
休憩を終え、予約していたアルベルゲにチェックイン。ベッドは下をゲット!
シスターから祝福を受ける
荷物を置いて町を散策。町外れに小さなチャペルがありました。ドアがあいていたのでのぞいてみると、シスターが巡礼者ひとりひとりを祝福しているところでした。私も中に入ると、ここにおいでと呼ばれ、頭に手をのせて祈りを捧げ祝福してくださいました。さらに首にメダイをかけてくださり、熱いハグをしてくださいました。とても小さな身体のシスターでしたが、とにかく包容力がすごかった。私が最後のひとりだったようで、私が外にでるとシスターも外にでてきて施錠、修道院へ帰るようです。13時までだったので、ぎりぎりあいている時間に入れてよかった。歩きながらシスターと少しお話しすると、夜20時に祈りの集いがあるからよかったらいらっしゃいと声をかけてくれました。
巡礼前に読んだブログで、カミーノの途中で引き寄せられるように入った小さなチャペルでシスターに祝福していただいたという話は読んだことがあったけど、ここだとは!
あとから他の巡礼者とこのチャペルやメダイの話題になりましたが、気が付かなかった人は立ち寄らずスルーしたそうです。そもそもこの町に泊まる人が少ないし、ドアが閉まっている時間に横を通ると気が付かないのかもしれない。
この日この小さな町に泊まったことも、ふらっとチャペルに入ったことも、時間ギリギリでシスターから祝福を受けられたことも、目に見えない何かに引き寄せられたようで嬉しかったです。
部屋に戻りシャワーをすませベッドで休憩。
あとから到着した巡礼者がどんどん部屋に入ってくるのですが、そこに見覚えのある姿が!サニーです。元気だった?!と再会をよろこびました。サニーは小さな町の方が好きなので、ブルゴスには泊まらず通過してこの町まで歩いてきたそうです。
宿で夕食タイム。サラダとスープとトルティーヤというヘルシーメニュー。とても美味しかった!
オーナーからも、この町では20時からシスターによる祈りの集いがあるよと案内がありました。
20時前になり、サニーともう一人同部屋の女性と一緒に向かいます。到着するとお昼に会ったシスターが迎えてくれました。あなたは日本人ね!と覚えてくれていました。他にも数人参加していましたが、スペイン語がわかる人と英語がわかる人で分けられ、どちらもわかる人がシスターが話すスペイン語の内容を英語に通訳するように、と指名されていました。指名された女性はあたふたしていたけど一生懸命英語で説明してくれました。そしてここでもまた皆にメダイをかけてくださいました。私は昼にひとついただいたと伝えると、ではこれはあなたのお母様に、と。1日でマリア様のメダイを2つも手にし、なんだかとても守られている気持ちになりました。こうして巡礼者にむけて祈ってくださりとても有り難かったです。
皆で宿に戻り、就寝。
いよいよメセタに突入です。明日から広い大地に長い道が続くけど楽しもう。
今日の宿にはワンちゃんも宿泊していました。犬と歩いている人をたまに見かけますが、宿が一緒になったのは初めてでした。おやすみワンちゃん。
(内訳)
- オレンジジュース:2.5
- 夜メニュー:10
- 宿:12