【11日目】壁画アートの町(〜Belorado)

スペイン巡礼

2025年5月13日(火) 天気:晴れ→雨

歩いた距離:28.1㎞

日の出とともに出発

5:45起床。

朝食組を宿に残して、まだ薄暗い6:30にロビンと一緒に出発。今日もバックパックサービスを利用したので身軽で出発です。

次の町サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダを目指します。二人だと6㎞なんてあっというま、サクッと到着です。

ここは少し大きな町なので、宿泊している人たちがたくさんいます。私たちが町についた頃はちょうど、巡礼者たちが出発のために外に出てき始めたころでした。アルベルゲの横を通ると、偶然外にでていたジギ&アンに遭遇!再会を喜びハグ。昨晩はこの町で何かお祭りがあったそうで、夜中まで大騒ぎだったそう。朝まで外がうるさかったと聞き、一つ手前の静かな町に滞在してよかった〜と思いました。

ロビンと、朝食にコーヒーを飲める場所を探すも8時から空いているお店がみつからない。グーグルMAPで検索をしながらウロウロしていると一人の女性に会いました。彼女も同じくコーヒーを飲める場所を探しているそうで、1箇所あいていそうなお店があるというのでついて行くことに。昨日夜中まで騒いでいたから今朝はまだ皆寝ていてどこも空いていないんだろうと、教えてくれました。そしてようやくあいているバルを発見。3人で朝食タイム。

スペイン人の彼女は、朝はコーヒーを1杯飲まないと始まらないんだと言い、コーヒーのみ注文。私はクロワッサンも注文。とても親切な彼女は、注文の際には、わからないことがないかと横で手伝ってくれました。コーヒーを飲みながら、これまで疑問だったバルでの支払い方法について彼女に尋ねてみました。というのも、注文の際にお金を払う時と、店を出るときにお金を払う時があり、お財布をもって待機していても支払うタイミングがわからずカウンター付近をウロウロしていることがあったからです。回答は、特に決まりはないからどっちでも良い、とのことでした。その店によるし、注文する内容にもよるそうです。ということなので、これからも雰囲気で支払いをしようと思います!

コーヒーを飲み終わった彼女は先に出るね、と出発。空いた席には韓国人夫婦が着席。挨拶程度にお話をしてから私たちも出発です。

しばらく歩くと次の町に到着。

町に入ってすぐのカフェでジギ&アンが朝食を食べていたので同席させてもらうことに。オレンジジュースを注文し、しばし休憩。食べ終わり、皆で教会を見学できました。

壁にアリさんアートを施した家。こういう遊び心のある家がよくあるので見ているだけで楽しい。

町の出口から、これから歩く道が見渡せました。長いよ〜。

ひたすら続く道。

途中から雨模様に。様子をみていたけどどんどん雨脚が強くなってきました。急いでバックパックカバーとレインジャケットを着用。

ロビンは胃が痛いと言っていて、体調が良くなさそうです。

急ぎ足で次の町レデシーリャ・デル・カミーノに到着。町に入ってすぐにあった軒下で雨宿り。ちょうど横がタクシー乗り場でベンチもある。ベンチには先に雨宿りしていたおじさま達が座っていたけど、ロビンが体調が悪くてと伝えるとすぐに席をあけてくれました。この先歩けそうもないのでタクシーに乗りたいと話すと、ここはタクシー乗り場だけど、タクシーは呼ばないとほぼこないだろうと教えてくれました。タクシーを呼びたくても電話が使えないんだと伝えると、彼らが親切に電話をかけてくれました。スペイン語で連絡をしてくれたのでとても助かりました。女性が一人ベンチに座って待っていると伝えたよ、30分くらいで到着するそうだ、とのこと。ロビンは「ひとりで待てるから大丈夫」というので、私は先へ進むことに。レインパンツも履いて、雨の中いざ出発。

歩き出してすぐに、雨が止んできました。ジャケットを着たり脱いだり忙しい。

途中で、ドローンを飛ばしている人を発見。近づくと、今朝カフェで会った韓国人夫婦でした。韓国人のスティーブさん、奥さんと2人で歩いていて、ポイントポイントでドローンを飛ばして景色を撮影しているそうです。ドローンを飛ばす様子と、その画像を見せてくれました。上から撮影した景色はとても美しかった!ドローン欲しくなりました。

今日のルートには小さな町がたくさん。次の目的地がすぐにやってくるので歩きやすい。ただ小さな町ばかりなので、バル休憩はもちろんトイレ休憩もあまりできません。

次に到着した小さな町で、教会横に木陰とベンチがあったので休憩。バナナを食べようと取り出すも、皮が硬くて剥けない。バナナと格闘していると、横の女性がナイフでオレンジを剥いているじゃないか!早速声をかけてナイフを借りる。無事に皮が剥けてバナナを食べることができました。(あとから、バナナはヘタの部分をかじって歯で切り込みをいれれば硬い皮でもむけると知る。)フランスから来たというマダム、このオレンジをシェアしましょうと半分分けてくれました。さらに、このクッキーもどうぞとくださり、さらにさらに、このマドレーヌも持っていきなさいと渡してくれました。朝食で出たから持ってきたけど私は食べないから、とのこと。ありがたい。お礼にナッツをシェア。

そしてまたひたすら続く道へ。

小さな町を通過。ベンチに座って一呼吸、つかの間の休息。

再び道は続きます。菜の花の黄色と青空のコントラストが最高に綺麗。

後ろを歩いていたスティーブさんが私の後ろ姿を撮ってくれていました。自分の歩く姿を撮ることはないので嬉しい!

もうすぐベロラド、というところで、気がつくと明らかに車道を歩いている私。振り返ると誰もいない。あれ、なんかおかしいぞ、これは巡礼路じゃないな、とようやく気づく。MAPを見るとこのまま進めば町に入れそう。ということで、大きな車が猛スピードで横を走っている中、びびりながら急いで進む。そして無事に町に到着。

ベロラド到着

14:15にベロラド到着です。最後に車道を歩いたことでショートカットになったようで、予定より少しだけ早く到着しました。

大きな壁画アートが出迎えてくれました。

予約していたアルベルゲでチェックインをしていると、スティーブさんたちがやってきました。彼らの宿泊先はもう少し先だけど、アルベルゲについているレストランでお昼を食べようとたまたま寄ったそうです。あとでレストランへおいで、君の写真を共有するよ!とのこと。チェックインをすまし荷物をおいて(ベッドは下をゲット!)からレストランへ。写真を何枚かいただきました。そして、一人だったら写真を撮れないだろうから、僕たちを見かけたらいつでも声をかけて、写真を撮ってあげるよ、と言ってくれました。優しいなぁ。

同じレストランにはロビンの姿が!無事に到着していてよかった。結局、30分でタクシーは来ず、ベンチで待ち続けたら聞いていた時間よりもうんと後にようやくタクシーがやってきたそうです。さっき宿についたところで、今ここで暖かいスープを飲んだら体調が少しよくなってきたとのこと。よかった〜。

町を散策し、教会を見学。

スーパーの場所とオープン時間を確認し部屋に戻ると、私のベッドの隣にロビンが!またまたお隣さんでした。すごい偶然。ロビンは今日はゆっくり寝ているとのこと。私はシャワーをあびて洗濯をすませました。

今日のアルベルゲには広い庭と小さなプールがついていました。庭でレモンビールを飲みながら休憩。ヨガとアロマオイルマッサージをしている人たちがいたので眺めていると、一人のおじさまが私の隣にやってきました。ドイツ人男性のヘルベルトさん、マッサージを受けている中国人の男の子は私の甥っ子なんだと教えてくれました。彼は奥様が中国人で、はじめてのヨーロッパ旅行で遊びにきた中国在住の甥っ子と、今回一緒に歩きにきたんだ、とのこと。彼自身は4回目のカミーノ、これまでのカミーノでも素晴らしい経験をしたこと、奥様とどうやって出会ったかなど、色々お話してくれました。青空の下で過ごす時間はとても有意義な時間になりました。

17時になりスーパーがあいたので買い出しに。

今日のアルベルゲはジギも一緒でした。アンは別のアルベルゲだそう。ふたりは夜ごはんどうするのか聞くと、遅めのお昼にさっきピルグリノメニューを食べたのでお腹いっぱい、夜はもう外にでないつもりとのこと。私は夜ごはんをどうしようかと悩んだけど、ピルグリノメニューよりジャンキーな気分だったので広場にあるバルに入りハンバーガーとビールを注文。モリモリといただきました。

同じバルにはマット&トムの姿が!彼らはテラス席で食事をしていました。私はなんだか疲れていたので店内に入りひとりで食事タイム。店内の奥の方に常連さんたちがたくさんいて、何やらテーブルゲームを楽しんでいました。この町の日常の一コマを覗けた気分で、これはこれで楽しい夕食タイムでした。

 

今日の費用 41.65ユーロ

(内訳)

  • バックパックサービス:6
  • クロワッサンとコーヒー:3
  • オレンジジュース:1.7
  • レモンビール(自販機):2
  • バナナ・チョコバー・水・レーズン:4.05
  • ハンバーガー・ビール:8.9
  • 宿:16