2025年6月6日(金) 天気:晴れ
バス移動
バスに乗ってフィステーラ岬へ
6:30起床。
今日はバスに乗ってフィステーラ岬へ移動します。サンティアゴから歩いて3日ほどかかる距離、歩き継続する人と、私のようにバスで移動する人に分かれます。サンティアゴからバスツアーもでていて、日帰りでフィステーラとムシアを巡るツアーもあるようです。私は今日はフィステーラで一泊する予定です。旅の終わりに大西洋に沈む夕日を眺めたかったから。バスのチケットは事前にWEBで往復分購入しておきました。(当日だと満席の場合があると聞いていたので2日前に購入。)
出発の準備をしてから朝ごはんを食べに食堂へ。エレベータがわかりにくくて迷っていたらロビーにいたおじさまが一緒に行ってくれました。7:15オープンの食堂に一番乗り。この旅で初めてのバイキング形式の朝食にテンションがあがりました。

その結果、どう考えても取りすぎた。満腹。

荷物を整え、8時に宿を出発。バスは9時発だったけど、バスターミナルが宿から遠かったので、念のため早めに出発しました。
朝の町をテクテクと歩き、8:30に無事にバスターミナルに到着。大きなバスターミナルでした。

定刻通りに出発。バスは満席。自由席で、窓際をゲット。隣はイタリア人のアンジュロおじいさま。家族旅行で日帰りでフィステーラへ行くそうです。たくさん話しかけてくれましたが、英語ができないということで、スマホの翻訳機能を使っての会話。私はというと、大量の朝ごはん&荒い運転で完全にバス酔い。アンジュロさんには申し訳ないけど、酔うから文字は読めないと伝え、寝ました。
このバス、直通かと思いきや、途中でたくさん駅に寄る便でした。人の乗り降りも多く、定刻より20分遅れて目的地フィステーラに到着しました。約2時間半のバス旅でした。

バスを降りてアンジュロさんに挨拶をしていると、かわいい女の子がやってきました。アンジュロさんのお孫さんでした。彼女は英語ができるため、アンジュロさんが僕が言うことを彼女へ通訳して!と必死にお願いしています。おじいちゃんがあなたと電話番号を交換したいと言ってるの、とのこと。いつローマにくる?ローマに遊びにきたら絶対に連絡して、素敵なお店へ案内するよ!とのこと。さすがイタリア人!楽しいひとときでした。

お昼前の時間だったので、とりあえず町を散策しながら岬を目指して歩き始めました。ここは海の町。いままでずっと内陸を歩いてきたので、海のある景色が新鮮です。

町から岬まで往復で6kmほど。楽勝です。

海沿いの道をのぼっていき、岬に到着しました。


早速、岬の先端へ向かいます。
地の果て
ここが、”地の果て(=フィステーラ)”と呼ばれる場所であり、サンティアゴ巡礼の最終的な目的地とされている場所です。本当はムシアにも行きたかったけど、今回はスケジュールの都合もあり断念。

多くの人が岩場で思い思いの時間を過ごしていました。
昔は巡礼を終えた人々がフィステーラで服や靴など持ち物を燃やす習慣があったそうです。今は燃やしてはいけませんが、こうして使い古した靴が置かれていました。

これ以上歩みを進めることのできない広い海を眺め、本当にこの巡礼旅が終わったんだ、という気持ちがこみ上げてきました。

曇り空で、少し霧もかかっていましたが、雨じゃなくてよかった。少しずつ青空も見えてきたし、このまま晴れて夕日が見えるといいなぁ。

0.00km標識で記念撮影をし、さてどうしようかなと思っていたら、スティーブに遭遇!二階建てバスだったからか、同じバスなはずなのに姿が見えないなぁと思っていたら、ここで再会できました。ふたりでもう一度、0.00km標識で記念撮影。初日のオリソンで出会ったスティーブ。最後にフィステーラで顔を合わせることができて嬉しかった!
スティーブは日帰りなので町に戻るそう。私は岬にあったかわいいバルでお昼休憩。エンパナーダの味はいまいち、でも景色は最高。


なんだか名残惜しくてもう一度散策。

さて、来た道を戻ります。


良い時間だったのでアルベルゲへ向かい、チェックイン。荷物を置いてから、再び町散策へ。
路地裏で気持ち良さそうにお昼寝している猫たち。


細い通路や階段がたくさん。迷路みたいなかわいい町でした。


海の水もきれい。冷たくて気持ち良い。

後から聞いた話、少し歩いていった先にビーチがあったらしい。そこで泳いできたという人もいたので、もう少し先まで見に行けばよかったなと。どっちみち私には泳ぐにはまだ寒かったけど。真夏は気持ち良いだろうなぁ。

広場にはレストランもたくさんありました。

ユシュアン&サンと連絡をとり、夜に一緒にサンセットを見にいくことに。
ということで早めディナーのため、さきほど散策しながら見つけておいたレストランへ。ずっと気になっていたマテ貝を注文。高いからなかなか手を出せなかったんだけど、せっかくなのでいただくことに。白ワインとパンが合うと言われたので、勧められるがままにいただく。

この貝、めちゃくちゃ美味しかった〜!貝からでたスープも、パンを浸して食べます。あっという間に完食。
デザートに勧められた謎の白いケーキも注文。練乳のような味でした。これまた美味しくてペロッと完食。

スーパーに寄ってからアルベルゲへ戻り、シャワーをすませる。
19:30に宿を出発。再び往復6kmの道のりを歩きます。荷物もないので身軽。
途中で教会に立ち寄る。


だいぶ日が落ちて来たけど、日の入り予定時刻はまだまだ先です。
大西洋に沈む夕日
先に到着したので、岬の岩場に座って二人を待ちます。横に韓国人の男性がいて、少しおしゃべり。彼はポルトからの道を歩いてきたそう。


2人もやってきて、日の入りまでのんびり待機。
岩場の斜面にはヤギがたくさんいました。海に落ちないか心配になるけど、みんな上手に歩き回っていました。

だんだん日が落ちてくると、予想以上の寒さに。なんで短パンできたんだろうと後悔。震えながら日が沈むのを待ちます。


海から虹が。







最後まで皆で眺めた夕日。最高に美しかった!!

それにしても寒すぎた。時刻は22時過ぎ。早歩きで町へ戻ります。

2人と分かれて宿へ。同室のメンバーはもう皆寝ていたので、こっそりベッドに入って就寝しました。
旅の締めくくりにこの町へ来て本当によかった。
(内訳)
- バス代(フィステーラ往復):14.6
- スタンプ:1
- エンパナーダ&ビール:8
- 貝・白ワイン・パン・ケーキ・コーヒー:26.5
- スーパー:0.82
- 宿:14

