【29日目】調子に乗って31㎞歩く(〜Sarria)

スペイン巡礼

2025年5月31日(土) 天気:晴れ

歩いた距離:31㎞+バス移動15㎞

雲海を期待して

5:00起床。

準備をして6時に出発。宿を出る際にマリエさんが私のために祈ってくれました。今日も元気に歩けそうです。

外はまだ暗い中、まずは荷物を預けるために預かり先である近くのアルベルゲへ。今日はサリアまで荷物を運んでもらうので2ステージ分の12ユーロを入れました。指定の場所へ荷物を置いて、早朝から開いているバルへ行きエスプレッソをいただく。今日早起きしたのは、雲海をみるため。ここオ・セブレイロでは、運が良いと最高に綺麗な雲海が見渡せるのです。

しばらく待ってみるもあまり期待できそうもないので、諦めて出発することに。

町をでたところでマリエさんとジョンを発見。遠くに雲海がでてきました。本当はすぐ足元まで雲海が広がる景色を見たかったけれど、これでも充分に綺麗でした。

1日のはじまり、祈るマリエ&ジョン。祈る姿が美しい。

2人と一緒に景色を楽しみながら歩き始めます。

昨日あれだけ登ったから今日はくだりだと思っていたら、序盤から登り。しかも結構登る。木々の隙間から広がる広大な景色や日の出を楽しみながら進みます。

ずっと木陰の道を登るので直射日光は当たらないけど、それでもどんどん暑くなってきました。

途中で大きな巡礼者の像があらわれました。

登ったと思ったら今度は下り坂。

しばらく進むと小さな町にでました。バルで朝食休憩をとります。

バルでピーターに会いました。先ほどの像と一緒にめちゃくちゃカッコ良い写真を撮っていて、皆に羨ましがられるピーター。

少し休憩し、一人で先に出発。バルを出るとすぐ牛に遭遇。

途中の下り坂で知った顔の女性がこちらに向かって登ってきました。昨日アルベルゲでヨンジンと一緒にいた韓国人女性です。どうしたのと聞くと、道を間違えてしまったそう。この曲がり角に気がつかず下の町までおりてしまった、暑すぎる、と嘆いてました。畑の中にある曲がり角、確かにサインがわかりにくい。一緒に曲がって正しい道へ。

彼女も今日、サモスを目指してるそう。私は今日サリアに宿泊するため、サモスまで歩いてからバスか、サモスは諦めてトリアカステーラからバスに乗るか迷っていました。ほとんどの人がトリアカステーラを目指しているので、そこからさらにサモスまで歩けるかな、でも修道院が見たいんだよねと話すと、彼女も修道院が目当てで、今日のお昼のツアーに間に合うよう時間が足りなくなったら途中からタクシーに乗るつもりとのこと。(この時、ツアーって何だろう?と思いながら聞いてました。)もしよかったら一緒にタクシーに乗ってサモスまで行かない?と誘ってくれました。いざとなったら同乗させてほしいと伝え、とりあえず頑張って歩くことに。

目の前に急斜面があらわれました。気合いをいれて登ります。半分くらい登ったところで景色を見渡すとめちゃくちゃ綺麗。それにしても坂のきつさは写真では伝わらないものです。本当にきつい坂でした。

登り切るとバルがあり、ワンちゃんが迎えてくれました。

ここで休憩する人が多かったけど、私はさっきバル休憩したばかりなので通過。ちょうどヨンジンが休憩していて、これを飲んでいきなさいとビタミン剤をくれました。嬉しい。

バルを通過するとようやく下山がはじまりました。

しばらくすると後ろからジュディが追いついてきました。一緒に歩いていい?と声をかけてくれ、もちろん!と一緒に歩きます。彼女は細くてかわいい見た目とは違いとても健脚でハイペース。アメリカでも歩く旅をしたそう。そんな話を聞きながら歩いているとあっという間に次の町がみえてきました。

小さな町だけどバルを発見。少し休憩することに。「マリエたち来ないね〜」と後ろのメンバーを待ってみるも誰もこないので先に進むことに。

小さなチャペルもありました。

綺麗な景色をみながらどんどんくだります。

途中で牛がいたり、昔の人の像があったり。ヤギもいました。

最高の褒め言葉

ジュディはとても穏やかな優しい声で話します。ふわっと癒されるけど芯があるのを感じるしゃべりかた。不思議な魅力です。最近のアメリカと日本の若者について話したり(アルコール、パーティ、ドラッグ、就職難に貧困など、テーマは多岐にわたる笑)、お互いにこれから何をしたいか夢を話したり。最後に彼女が言ってくれた言葉がとても嬉しかった。「あなたは良いものを持っている。とてもクレバーだし、良いマインドと良いスピリットを持っている。今、自分が何をすべきかがわかっていて、そしてそれを実行できている。」私にとって忘れられない最高の褒め言葉でした。

自分の歩く姿ってなかなか写真がないよね、ということでお互いに写真を取り合う。バックパック背負ってないのが残念!

途中で巨大な樹木がありました。抱きついてエネルギーをもらいます。

Triacastela到着、残り10㎞ひとり歩き続行

あっというまにトリアカステーラに到着です。

時刻は13時前。ここで終わるかサモスまで歩くか。歩いてもサモス→サリアのバスには間に合いそう。今日はまだまだ元気だったのでサモスまで歩くことに決めました。ジュディはここに宿泊するので、お別れを言い先へ進みます。ラスト10㎞、ひとり歩き続行です。

町を歩いていると、一昨日の夜にピザを一緒に食べたアメリカ人カップルに遭遇。足はどう?と心配してくれました。ここまで順調で問題なし、このままサモスまで歩くよと挨拶。

町の中で日本語が目に飛び込んできました。

町の端っこまできました。

町をでると早速分かれ道。ここからサリアまで、遠回りだけどサモスを通過するルートと通過せず短い距離を歩くルートに分かれるのです。私はサモスを目指すので左へ。

車道沿いの道を歩きます。左側は川です。

ほとんど人がいません。太陽は真上、影が少なくとにかく暑い。

川沿いにある小さなかわいい町を通過。

ほぼ一人という時間が続きます。黙々と進みます。

暑すぎて汗だく、途中でみつけたバルで休憩。アクエリアスが身体に染み渡る!お店の人がピンチョスもくれました。この一口で一気に元気がでます。

氷と残りのアクエリアスをマイボトルに移して出発。

途中で若いカップルに遭遇。暑いね、と挨拶をすると、さっきのバルで一緒だったらしい。「君が氷ごとアクエリアスをボトルに移すのをみて、なんて頭がいいんだと思ったよ。僕も一気に飲まずにそうすればよかった。」と言われました。まさかそんな何気無い行動をみられてたとは。暑すぎて、氷で冷えた私のボトルが羨ましくなったのでしょう。笑

山の隙間からついにサモスが見えてきました。

といってもまだまだ道は続きます。

Samos到着

15:15にサモスに到着しました。

早速目に入るのは大きな修道院です。

どこから入るんだろう、とぐるっと一周。結局戻ってきて最初にあった修道院付属のアルベルゲに入り聞いてみました。すると、ツアーの時間にしか入れないと断られてしまいました。修道院の中を案内するツアーが決まった時間に組まれていて、次は16:30からだそうです。なるほど、韓国人女性が言っていたツアーとはこのことだったのか、だから時間までに到着するようにタクシーを使うと言ってたのね、とここでようやく理解しました。事前調査不足でした、残念。サリア行きのバスの時間に間に合わないので16:30のツアーは断念。ということで諦めて外観だけ見学。もともとそんなに時間もなかったしね、立派な外観がみれたから満足です。とりあえず、まだ時間があったので修道院近くのバルでコーヒーを注文し一息つきます。

さて、ここからサリアまでバスに乗るのですが、バス停が見当たりません。Googleマップでバス停とでている近くのバルで尋ねると、店の前だよと言われる。ただの道路です。彼女が知ってるから教えてもらったら良いよとお客さんの女性に声をかけてくれました。彼女について店の外へ、ここで待ってたらいいよと教えてもらったポイントはやはり何もない道路。え、ここ?!と聞いたけど、そうだというので待つことに。

予定時刻の16:05になりソワソワしながら待つこと数分。バスがやってきました。手をあげると本当に停まってくれました。スペインのバス停、わかりにくすぎる。バスに乗ると、巡礼者がたくさん乗っていました。お互いに目で挨拶。

このバスの運転手さん、運転が荒すぎてヒヤヒヤしました。曲がりくねった山道なのに、がんがんスピードだすわ、前の車をあおるわ、車線をはみだしながら自転車の人たちを抜かすわ。

Sarria到着

16:30ころ、無事にサリアに到着。みんな降りると思ってたけど、意外と下車する人が少なくて驚く。皆どこまで乗るんだろう?

バスを降り、アルベルゲを目指しつつ、途中のスーパーに立ち寄る。今夜は疲れているので宿にこもると決めていました。スーパーでサラダやフルーツを購入してからアルベルゲにチェックイン。

ここサリアはサンティアゴまで100㎞という巡礼証明がでる最短距離のスタートポイント。ここから歩き始める人も多く、サリアからの雰囲気は少し変わると聞いていました。宿泊している人も、1日目の人なのか、私みたいに何日も歩いてきた人なのか、わかりません。新たにコミュニケーションをとる元気もなかったので、さくっとシャワーと洗濯を済ませ、はやめにキッチンへ。昨晩ヨンジンにもらった辛ラーメンを調理。今夜のメニューはサラダとラーメンです。辛ラーメン、久しぶりに食べたらやっぱり辛かった。ひーひー言いながら食べました。辛いんだけど、なんかこういう味が久しぶりで嬉しい。けど辛い!

近くの教会でミサが始まっていたので少し覗きに。席がなかったので、最後まで参加せずにベッドへ戻りました。

足の痛みがだいぶなくなってきました。治ってはいないけど、痛めた当初と比べて足首の可動域も増えた感じで、テーピングをして靴をはいているとほとんど問題なく歩けます。今度はテーピングで肌がかぶれて痒くなってしまったので、明日からいったんテーピングなしで歩くことにしました。足の違和感は残っていて万全ではないので、毎日マッサージはしっかりと継続し、また痛めないように気をつけて歩きます。

サリアからはバックパックを背負いたいと思っていたけど、やはり負担を減らすために最後の1日まで荷物は送ることに。サリアからは配送サービスが6→4ユーロに変わったので、金額的にも負担が減りありがたい。

サンティアゴまで残り約100㎞。明日からいよいよラストステージに入ります。足が悪化せず無事に歩ききれそうで本当によかった。

 

今日の費用 45.81ユーロ

(内訳)

  • バックパックサービス:12
  • コーヒー:1.4
  • コーヒー・パニーニ:5.8
  • オレンジジュース:2.5
  • アクエリアス:2.2
  • コーヒー:1.2
  • バス代(サモス→サリア):1.55
  • スーパー:6.56
  • 宿:12.6