2025年5月27日(火) 天気:霧→晴れ
歩いた距離:20㎞
幻想的な山道
5:15起床。
今日は山道の登りからスタート。そして今日通過するクルスデフェロは、ジギが「自分にとってこの旅のハイライト」であり「少し長めに滞在したい」と話していたので、早めの6時に出発することに。宿を出る時にユミコさんも一緒になり、3人で歩き始めました。
日の出前なので外は真っ暗。朝の冷えた空気にたくさんの鳥の声が響き渡っていて、自然の中にお邪魔させてもらっている感じ。たまに立ち止まって耳をすませて自然の音を聞きます。

日が昇り明るくなってきました。草花が綺麗。

石の多い道を登り続けます。標高が高いからか、結構寒い。

どんどん霧が深くなってきて、遠くはあまり見えません。でも、霧の中に見える木々がまた美しい。幻想的な雰囲気の中を進みます。

足場の悪い道もあり、足元に気をつけて進みます。

霧の中現れる木や草花は明るい時に見る雰囲気とまた違った感じがします。

カウベルが聞こえるねと話していたら、霧の中から突如現れた牛さん。

最初の町フォンセバドンで朝食休憩。寒いのでバルの店内で休憩をしました。すぐにマリエさんもやってきました。彼女はカナダ人のジョンと一緒に歩いているそうです。
休憩を終え先へ進みます。相変わらず濃霧で先が見えません。

太陽もぼやけてみえます。

松林の横を通っていると、キラキラ輝くものを発見。朝露が絡んだ蜘蛛の巣に太陽が反射してまるで宝石のよう。

今朝はこの幻想的な雰囲気の中、立ち止まって写真を撮ったり自然の音を聞いたり、なかなか前に進みません。

しばらくすると、あんなに濃霧だったのに、徐々に霧が消えてゆき、気がつけば青空に。山のお天気って不思議。青空が現れると同時に、クルスデフェロが見えてきました。
Cruz de Ferroで過ごす時間
9時15分頃にクルスデフェロ(Cruz de Ferro)に到着です。

多くの人がここに留まっていました。楽しくおしゃべりをしている人もいれば、祈りを捧げている人もいます。ここは巡礼者に有名な儀式的な場所で、十字架の下にそれぞれの想いを込めた石を置いていきます。ジギはドイツから石と手紙を持ってきていました。私も道中拾った石を持ってきていたので想いを込めてここに置いて帰りました。ぐるっと歩くと、1日前を歩いているアンが置いていった石を見つけました。ジギとアン、それぞれここで祈る理由を聞いていたので、グッときます。そしてこのエリアにはなんだかたくさんのエネルギーが集まっているようで、皆の心の声が身体に飛び込んでくるような不思議な感覚がしました。

十字架の横の広場には日時計がありました。

ピーターにも会いました。彼は昨日フォンセバドンで宿泊していて、アルベルゲに到着した後、夜にここまで登って先に見にきたそう。だからここにくるのは2度目なんだと話していました。皆で記念撮影をしてから、クルスデフェロを後にしました。
ちなみにクルスデフェロが今回の巡礼路で最も標高の高いポイント(1504メートル)になります。気がつけば標高1500メートルを超えていたことにびっくり!

下山、長い長いくだり坂
石を置いて祈ることができ、気持ち新たに出発です!ユミコさんはマリエさんたちと話し込んでいるので、ここからは再びジギと2人で歩きます。

登った分、ひたすらくだります。
どこを切り取っても最高な景色で感動です。

途中でフードトラックを発見。

この先休憩するポイントがほとんどないのでここで休憩です。音楽も流れていて雰囲気が最高な休憩所、ずっと景色を眺めて座っていたいくらい。

キュートなワンちゃんもいました。

甘いパンで糖分補給し復活!再び歩き始めます。

ぬかるみには枝が敷かれて、簡易の橋に。

石だらけで歩きにくい。

車道もありますが、歩いている私たちは山道をくだっていきます。

足を痛めてやむなく車道を歩いている人もいましたが、クネクネ道が続くので車や自転車が通ると危なくて、おすすめはできません。

それにしても歩きにくい。足を痛めているので足首を自由に動かせず、余計に歩きづらいです。ゆっくり小幅でくだっていきます。

たまに靴があるのは何故?!

遠くに町が見えてきました。まだまだくだります。

手前にも町があらわれた!もしかして到着?!と喜んだけど、目的地のひとつ前の町でした。

町に入ってすぐのバルで休憩、再び糖分補給です。ようやくトイレにいける〜。

ひたすらくだってきたので足が疲れた。。

残り後少し!がんばって歩き出します。

ついに目的地が見えてきました!

Riego de Ambròs到着
15時すぎに本日の目的地に到着です。

早速アルベルゲを探してチェックイン。

まずはシャワーと洗濯をすませます。すると1階の受付から聞き覚えのある声が。ピーターの声だ!私たちがここに宿泊すると言っていたので、無事に到着しているか見にきてくれました。彼は近くの宿に宿泊しているそうで、バルも付属しているというのであとで遊びにいくことに。
洗濯物を干し、ピーターの宿へむかいます。この町は小さな町なので散策するほどでもなく、ピーターの宿もすぐにみつかりました。早速バルでビールを注文。おつまみもつけてくれました。足のアイシング用の氷も嫌な顔せずに用意してくれました。優しい。

庭でビールを飲みながらアイシング。足元で気配を感じ、見てみるとカメレオン?!みたいな大きな爬虫類が走っていきました。おもわず叫ぶ私、なになに?!とジギが覗くも岩の隙間に逃げてしまいました。
しばらくしたらピーターがおりてきました。ピーターもおつまみにチョリソーを分けてくれました。結構辛い。

ピーターはここの宿で一人部屋だそう。羨ましい!しばらくおしゃべりをしてから、自分たちの宿へ戻りました。
今夜もマリエさんとジョンと同じ宿でした。
夕食は宿で注文。初めましてのメンバーで鍋をかこんで美味しくいただきました。

今日の道はなかなかハードでした(特に下山道が!)。でも無事にクルスデフェロを通過することができて本当によかった。明日もまだ下りが続くので、引き続き頑張ろう。
(内訳)
- バックパックサービス:6
- コーヒー:2
- デニッシュ・アクエリアス:3.6
- レモンケーキ・コーヒー:4.7
- 夜メニュー:10
- 宿:10

