【23日目】まるでオアシス!?最高のおもてなし(〜Astorga)

スペイン巡礼

2025年5月25日(日) 天気:晴れ

歩いた距離:17.6㎞

再びルート選択

6:00起床。

一人部屋だったので部屋の電気も気兼ねなくON!朝の準備もスムーズに完了です。ジギ、シャーロットと3人で7時に玄関で待ち合わせをし、一緒に出発。

町をでてすぐ、またまた分かれ道です。私たちは右のルートを選択。(地面に、左😕、右☺️の落書きもありました。そりゃ☺️を選ぶよね。)

畑の中を通過。うしろをふりかえると美しい日の出。

 

進行方向は綺麗な青空です。

ひとつめの町を通過。たまに現れる人形(ちょっと怖い)がお出迎え。

ジギがここ知ってる!と興奮気味だったドネーション型の休憩所。YouTubeでみたそうです。

あいているバルがあったけど、まだ早かったので休憩せずに通過。次の町を目指します。

途中で長めの上り坂があらわれました。足を痛めないように気をつけながら、黙々と登ります。登り切って振り返ってみる景色が大好きです。

登った分くだると、次の町サンティバニェス・デ・バルデイグレシアス(Santibáñez de Valdeiglesias)が見えてきました。

朝ごはん休憩

町の入り口にバルがあったので、ここで休憩することに。8:30で朝ごはん休憩に丁度良い時間です。

休憩しているとケイコさんが横を通過!カリオン・デ・ロス・コンデスのレストランで会って以来です。やっぱり日本人に会うとホッとします。

休憩を終え、町を通過すべく町中へと入っていきます。

地面に何か落ちてる?近づくとワンちゃんでした。太陽を浴びて気持ち良さそうに寝てました。

壁に付けられているタイプのサンティアゴまでの距離標識を発見。かわいい。

町を出るとすぐに農場がありました。

ごはん中の牛さんたちを眺めながら進みます。

しばらく歩いていると後ろからピーターが追いついてきました。

(↓ピーターが後ろから私たち3人の写真を撮ってくれてた。)

少しおしゃべりをして、すぐに私たちを抜かしていきました。

道の途中で背の高い男性が立ち止まっていました。追いつくと、私たちを待っていたと言います。「大きな野犬が3匹あそこの草むらにいたんだ!危ないから皆で一緒に行こう!」とのこと。じゃぁ皆で歩こうと、4人で草むらの横を通るも、何も出て来ず、無事に通過。実際に野犬が襲ってくることがあるそうで、彼はそれがとても怖いと言っていました。こういう時、ひとりじゃなくてよかったと実感します。

たまにアップダウンがあるけど、割とフラットな道を歩き続けます。

まるでオアシス!?な休憩所

遠くに建物が見えてきました。ドネーション型の休憩所で、巡礼者は皆そこへ吸い込まれるように入って行きます。

まるでオアシス!これまでに見たことないレベルのおもてなしに皆大興奮です。

オレンジは生搾りができるようにプレス機も準備されていました!楽しい〜おいしい〜!ゴミ箱もかわいい!

飲み物、ヨーグルト、ゆで卵、パン、フルーツ、クッキー、ナッツ。とにかく大量の物が準備されていました。皆ここでまったり。ギターを弾いて歌っている人も。

寄付だけで成り立っているこの休憩所。ボランティアとしてお手伝いしているイタリア人女性は、昨年カミーノを終え、この場所が私のいる場所だと思い、パートナーと一緒に戻ってきたそう。今はオーナーのおじいさんと裏の家で一緒に暮らしながら巡礼者のために毎日お手伝いをしているそう。時間をかけて花びらを干して、手作りのカレンデュラオイルも作っているそうです。すごいなぁ。

休憩所にはキュートなワンちゃん&ネコちゃんもいました。

ずっと滞在していたい休憩所だったけど、先へ進まなくてはなりません。感謝を伝え、再出発です。

しばらくすると大きな町が見えてきました。いつものごとく、町が見えてからなかなかたどり着きません。

最後になんだか大袈裟な陸橋を渡ります。

ようやく町の入り口に到着しました!

Astorga到着

12時20分頃、本日の目的地アストルガに到着です。

まずはアルベルゲへ向かいます。今日は予約なし。大きなアルベルゲなので余裕でベッドをゲットできました。ベッドに案内されると、ピーターも同部屋でした。

荷物を置いて、ジギと町散策へ。シャーロットは疲れたから休んでいるとのこと。

私たちのお目当はガウディ建築の司教館。午前中の開館時間が14時までだったので、滑り込みで入ろうと急いで向かいます。

それにしてもアストルガは素敵な町でした。ゆっくり滞在したいものです。

町中を歩いているとチョコレート屋さんとジェラート屋さんがたくさんあり目移りします。ここアストルガはチョコレートで有名だそうです。誘惑に負け、ジェラートを購入。

司教館がみえてきました。近くの広場でベンチに座り、外からガウディ建築を眺めながらまずはジェラートをいただく私たち。

そうこうしているうちに時間がなくなってきたので急いで食べ終えて司教館へ向かいます。が、入り口がどこにあるのかわからない。こっちかな?と歩き回る私たち。

すぐそこに司教館が見えているのにどうしても入れない。気がつくと司教館の裏側に。そして歩けば歩くほど余計に離れていく…。

結局、大きくグルっと一周まわってまた元の場所に戻ってきました。

ようやく入り口を発見。さっきジェラートを食べていた場所のすぐ真横でした。なんということ!笑

受付に入るも、あと20分で閉まるからもう受付ができない、夕方にまた来てください、と断られてしまいました。えーん、せっかくきたのに!かといって夕方からまた来る元気もありません。あきらめの早い私たち、気持ちを切り替えすぐ横にあるアストルガ大聖堂を見学することにしました。ガウディ建築は外から見れたから満足だよね〜と言って、写真だけとってアストルガ大聖堂へ向かいます。

こちらもとても立派な建築。早速受付を済ませて大聖堂の中を見学。

なかなか見ごたえのある場所でした。

見学を終え、お土産屋さんに寄りながら宿に向かって戻ります。今日は日曜日でスーパーはほとんど開いていません。開いていても午前中までで、もう閉まっていたり。かろうじで開いていたフルテリアを発見し、バナナと水を購入。最後にアルベルゲの裏にある公園を散策してから宿に戻りました。

部屋に戻り、シャワーを浴びて洗濯をすませます。洗濯をしていると横の女性にどこからきたの?と英語で話しかけられました。日本と答えると「えー!私も日本人だよ!」と日本語で返ってきてびっくり。日本人のユミコさん、なんと部屋も一緒でした。

その後、下の食堂にタイチ君がいるとわかり挨拶をしに。彼は同世代の韓国人と一緒に歩いているそうで、食堂で皆で美味しそうなごはんを作って食べていました。

しばらくベッドで休んでから、夕食のため再び町へ。ジギとシャーロットと3人で、お昼に見つけておいたバルへ向かいます。海の幸パスタ、お値段なんと6.9ユーロ!安い!

楽しく食事をしながら、「このカミーノについてあなたは今どう感じている?」などたまに真面目な話もして過ごす夕食タイム。シャーロットは明日、ここアストルガからサリアまでスキップすることにしたため、今夜が3人で過ごす最後の時間です。寂しいけど、それぞれ自分の選択で進んでいくカミーノ。出会いと別れと選択、これぞカミーノ。

食事を終え、最後の夜だからワインを買って帰って宿のテラスで飲もう!ということになり、近くを探すもスーパーは開いていないし、ワインを売っているお店が全然見つからない。ワインは諦めることにしました。

町をウロウロしていると南アフリカ人のエミリーに再会。彼女は今日アストルガにてカミーノフランセス達成とのこと。SJPPからサンティアゴまでを3回にわけて歩き、1回目はアストルガからサンティアゴまで、2回目はSJPPからスタート。今回は3回目で残っていた真ん中のルートを歩いたそうです。ここで再会し、おめでとうと伝えることができてよかった。

宿に戻る前に開いていたショコラティエに寄って記念にチョコレートを購入。本当はお土産にもっとチョコレートを買いたいけど、溶けてしまうので明日食べる分だけ購入。こういう時、小売りしているのがありがたい。

20時すぎてもこの明るさ。

部屋に戻り、明日の朝は私たちのほうが先に出発しもう話せないからと、シャーロットにお別れを告げてベッドに入りました。

これはアルベルゲの廊下に飾っていたドイツのトリーアの写真。ドイツにもスペイン巡礼のような道があるそうで、トリーアはとても素敵な場所だとジギが教えてくれました。いつか訪れてみたいです。

 

今日の費用 39.93ユーロ

(内訳)

  • バックパックサービス:6
  • トルティーヤとコーヒー:5.1
  • 休憩所:寄付
  • ジェラート:4.4
  • カテドラル:6
  • 水・バナナ:1.13
  • パスタ・ビール:9.1
  • チョコレート:1.2
  • 宿:7