2025年5月3日(土) 天気:晴れ
歩いた距離:7.4㎞
寝不足の朝
5:30起床。
初めてのアルベルゲは7人部屋。そのうち3人くらいが盛大ないびきを…まるで合唱のように重なり合って部屋中に響きわたるいびき。翌日からの緊張もあってか眠りが浅く、何度も目が覚めてしまい、寝たのか寝てないのかよくわからないうちに朝に。しっかり寝てスタートと思っていたけど、寝不足でスタートです。
朝ごはんを予約していたので、ゴソゴソと出発の準備をしてから6:30にテーブルへ。数人が既に食べ始めていました。昨日挨拶した台湾人男性と隣に。彼はオリソンの予約がとれなかったので今日ロンセスバーリェスまで歩くそう。
1日目は、山の途中にあるオリソンで宿泊し2日かけてピレネー超えする人と、彼のようにロンセスバーリェスまで歩き1日でピレネー超えする人がいます。私は初日からバックパックを背負ってピレネー超えの山道を歩き切る自信がなかったので、前者のオリソン泊で計画していました。宿泊する場合、オリソンかボルダという2つのアルベルゲがあるのですが、ベッド数に限りがあるので早めの予約がオススメです。私は3ヶ月前にオリソンを予約しましたが、その時点ですでに結構埋まっていて空きが少なかったです。
ということで、今日はオリソンまでなので距離的には短く、時間にも余裕があります。朝食を終え、もう一度のんびりと荷物の確認をし身支度をすませます。朝食代8ユーロを支払い(後から考えたら高い朝食だった)、チェックアウトをし、いざ出発です。
いざ、ピレネー山脈へ
早めに出発する人たちを見送り、私はのんびり8時前に出発。
台湾人男性がお菓子を置いておいてくれました。小さな気遣いがうれしい!
宿の前では、オーナーが出発する姿を記念に撮影してくれました。
昨日散策した街の中を進み、確認しておいた方向へ歩き始めます。
朝の街は静か。多くの人はもう出発していて、歩いている人は少なめです。
MAPと道路標識をたよりにどんどん進みます。前後にちらほらと歩いている人がいるので安心です。
坂道が続くのですぐに暑くなってきました。上着を脱いで、水を飲みながら進みます。
しばらく歩くと、オリソンまで5㎞の看板を発見!
ここから山に沿ってクネクネと、1本道をひたすら登り続けます。なかなかハードで息があがる…!!だけど、どこを切り取っても景色は最高!羊や馬もたくさん。たまに立ち止まって景色を楽しみながらゆっくり進みます。
途中でドネーションの休憩所を発見。絶景を見渡しながらレモンウォーターをいただく。疲れた身体にさわやかなレモンの酸味がしみわたります。
パワーチャージしたので重い荷物を背負って再び歩き始めます。石がごろごろ、足場の悪い道もあります。あいかわらずどこを見ても絶景、景色を楽しみながら進みます。
あまりに急勾配なので、一歩一歩が重くしんどい…数歩歩いては止まり、数歩歩いては止まり、深呼吸をして息を整えます。周りの人を抜かしては抜かされ、を繰り返します。太陽がのぼり日陰はほぼ無しで暑い。そして荷物が重い。あぁもっと軽くしてこればよかったと早速後悔。笑
オリソン小屋
この坂道いつまで続くの?!と思った頃に道がなだらかになり、遠くにオリソン小屋が見えてきました。わーい、本日の宿に到着です。
しんどいしんどい思いながら歩いてたけど、到着してみるとまだまだ歩けそうで少し物足りない気分。時刻はまだ11時前。残り半日はここで過ごします。
外にあるトイレに並び、早めのランチにサンドイッチとコーラを購入。普段はコーラを飲まないのに、こういう時は無性に飲みたくなる。絶景テラスで景色を楽しみながらいただきました。ロンセスバーリェスまで行く人たちはここで休憩し、先へ進みます。
チェックインの12時まで待っていると、周りにも宿泊者っぽい人がちらほら。チェックインの列に並びながらオーストラリア人カップルと話し始め、テラスで一緒にビールを飲むことに。やっぱり一人より誰かと一緒のほうが楽しい。
飲みながら部屋案内を待ちます。順番に呼ばれ、私はテラスの下にある部屋へ、彼らは食堂の上にある部屋へ呼ばれました。荷物を置いてから一緒に周辺を散策する約束をして、それぞれ部屋へ。部屋は新しく綺麗、ベッドはカーテン付き、ベッドサイドに電源と照明もあり、快適そう。そしてなんと、昨日電車で出会ったフロリダのファミリーと同部屋でした!なんとなく安心で、うれしい!
荷物をおいてからオーストラリア人カップルと周辺を散策。道端に咲くお花を観察したり、遠くに小さな家を見つけたり、日本とオーストラリアのことをおしゃべりをしながら過ごします。彼らは長期休暇中だそうで、今回は途中で彼女の誕生日もあるそう。長期休暇、うらやましい!
夕食までまだ時間があるので、シャワーと洗濯(もちろん手洗い)をすませる。シャワーは1人1枚コインをもらっていて、そのコインを入れてから5分間お湯を使用できるというスタイル。昼間はあんなに暑かったのに、シャワーの後はだんだん寒くなってきたのでウルトラライトダウンを着用(この後も役立つダウンさま、持ってきてよかった!)。部屋にいると寒くて髪が乾かないので、外で太陽と風をあびながら自然乾燥を試みる。洗濯物干し場もあまり日が当たっていない?上の部屋の洗濯物干し場の方が太陽が当たっていそうでうらやましい。
チェックインの際に、明日のランチにサンドイッチを予約できると聞いていたので、迷ったけど購入することに。宿の人のところへ行き、予約と支払いを済ませ、引換券をもらう。
夕食は18:30から。少し前に部屋からでていき、テラスで過ごしている人たちのところへ。女性2人がワインを飲んでいたので混ぜてもらう。ドイツ人のジギと、アメリカ人のアン(この2人にはこの後再会し、一緒に歩く仲となる)。2人で白ワインのボトルをあけていて、私にもシェアしてくれた。
夕食の時間となり、皆が食堂へ。ジギとアンと並んで座る。私の席の周りには、他にカナダ人、イタリア人、台湾人が座っていました。食事はとても美味しく大満足。もちろんワインつきです。
食事の中盤から自己紹介タイム。フォークをマイク代わりに隣の席の人へ回していき、全員が今回歩く理由を話していきます。涙あり笑いあり、心に残る素敵な時間となりました。
食後は残ったワインを片手にテラスへ。食事中あまり話せなかった台湾人たちと少し話し、翌日以降再会したらまたゆっくり話そうと約束。少しずつ日が落ちていく様子をみながら、まだ明るいけれどそれぞれベッドへと帰っていきました。
22時就寝。
(内訳)
- 宿(2食付き):52
- 朝食:8
- レモンウォーター:寄付
- 昼食(サンドイッチとコーラ):8.3
- ビール:3
- サンドイッチ(翌日用):4