2025年5月20日(火) 天気:晴れ
バスに乗った距離:39㎞
バス移動
7:00起床。
今日はバスに乗る予定なので、朝はゆっくり寝ることができました。そしてチェックアウトの8時ぎりぎりまで宿に滞在。起きた瞬間から足に痛みがあり(夜中に寝返りをしても痛かった)、これは歩けないからバスで正解だったなと改めて感じました。
部屋の大半の人は早朝に出発するので、5時台からガサゴソしていましたが気にせず眠り続けてました。7時に起きてのんびり準備していると、体調不良だった横のベッドの女性も準備をはじめました。体調はどう?と尋ねると、昨日は頭が痛くてとにかくしんどかったのでずっと寝ていたんだ、今朝もゆっくり寝てだいぶよくなったから今日はゆっくり歩く予定だよ、とのこと。気をつけてね!とお見送り。もう1組残っていたのが韓国人女性2人組です。実は彼女たちには何度か会っていましたが話す機会がなく、ようやくここで話しかけてみました。すると2人もサアグンまでバスに乗るつもりとのこと。私と同じスケジュールでした。話していると二人ともとてもフレンドリーで、もっと前から仲良くなっておけばよかったなぁと思いました。部屋を出て食堂を覗くと朝食中のご夫婦が。彼らも足が痛いので次の町までバスに乗るとのこと。結構バスに乗る人がいて一安心。
バスは11:50発なのでまだまだ時間があります。宿を出て少しだけ町を散策。巡礼路をはずれて歩いているものだから、町の人が「そっちじゃないよ!進む道はこっちだよ!」と声をかけてくれます。

手元の現金が少なくなっていたのでATMで引き出したら手数料が6ユーロもかかりました。仕方ない。
タラタラ歩いていると、韓国人ファミリーに再会。私が皆と逆走して歩いていたので、どうしたの?と声をかけてくれました。足が痛くて今日はバスに乗るよと伝えると、優しいお母さん(心の中で勝手にお母さんと呼んでた笑)が、無理をしないでねと心配してくれました。
町で朝食を食べてから出発する派の人たちが歩きはじめる頃です。すれ違うたびにブエンカミーノと声をかけながら、私はバス停近くまで戻ってきました。時間があるのでバルのテラス席で朝食。ナポリターナ(パンオショコラ)とコーヒーをのんびりいただきます。まだ9時前。ここからバスの時間まで町ゆく人々を観察しながらひたすらじっと待機です。

しばらくしてジギと合流しました。彼女と同部屋だったというヤンさんも一緒です。ヤンも足を痛めていて今日はバス移動にしたそうです。追加でオレンジジュースを注文し、彼らとのんびり話しをしながらバスを待ちました。ヤンが持っていたリンゴをむいてくれました。(ナイフやまな板も持参していた!)お昼近くになると、今日歩いて町に到着した人たちもみかけるように。皆アルベルゲがあくまでバルで休憩をしているようです。
ようやく時間になりバスがやってきました。チケットを見せて乗車。周りには見慣れた顔がちらほら。降りる駅はバラバラ、私たちより手前の町で降りた人もいれば、そのままレオンまで行く人もいました。道路沿いを歩く巡礼者たちをバスの中から応援しながら移動しました。
Sahagún到着
13時にサアグンに到着です。電車とバスのターミナルは同じ場所にありました。バス停からアルベルゲを目指して歩きます。

目指しているアルベルゲはバス停から歩いて町の反対側にあります。これ以上足を痛めないようゆっくり歩き、無事に到着。受付でチェックインしようとすると、もうベッドがないと言われてしまいました。受付表を除くと2名分空きがあります。ここはダメ?ときくと、ここは男性の部屋、女性の部屋はいっぱいなんだと言われました。そこでジギと、私たちは全く気にしない!これまでもずっと男女一緒だよ、ここでいいから泊めてほしい!と交渉するとOKがでました。よかった〜ここからまたアルベルゲ探しはさすがにしんどい。それにしても男女で部屋を分けているアルベルゲも珍しい。今まで毎日男女一緒なので、何も気になりません。笑

修道院付属のアルベルゲで、食事は持ち寄り&寄付制とのこと。チャペルと中庭付き。部屋は湿気ていて少々空気が淀んでいました。
昼食のため、ジギとヤンと町へ。ピルグリノメニューを提供しているレストランへ。お天気だし外で食べようということになったけど、お天気すぎて白布が眩しかった。

お昼からワインを飲みながらのんびり食事ができて最高でした。ヤンはとても穏やかな男性で、低い声でゆっくり話します。ブルゴスからレオンまで歩くそうですが、ジーンズ姿で重たそうな大きな荷物を背負っています。全くもって今時のスタイルではないけど、それがまた不思議なオーラを醸し出していました。昨晩一緒に泊まったジギは、彼のことをとても親切なジェントルマンだと絶賛していました。ランチ中に彼から、今この曲が頭に浮かんだよと、【one day at a time】という曲を教えてもらいました。カミーノの日々は “make it” “at a day” だね、と。
食事を終え、ヤンと別れて電車の情報を確認するためにジギと駅まで歩きます。明日はバスではなく電車を使ってレオンまで移動することにしたのです。

道中、見知らぬ男性に突然マリア様のメダイを渡されました。小さなジップに入ったメダイ。あまりに突然だったので断る間もありませんでした。不思議な人で、思わずジギと無言で顔を見合わせてしまいました。

駅に着くも、駅員さんは不在で券売機も動かない。とりあえず電光掲示板やホームの場所だけ確認して戻ることに。
ここサアグンは巡礼の中間地点証明書をもらえる町としても有名です。宿に戻る前に、ジギと証明書をもらいにSantuario de la Virgen Peregrinaへ行きました。宿からすぐだったけど、丘の上に建っているから入り口までの坂道が足にくる…。なんとか登り受付へ。美術館の入館料と証明書合わせて3ユーロ。証明書には受付の女性が手書きで名前を書いてくれましたが、到達おめでとうという感じではなく、仕事で書いてますっていう雰囲気が少々残念でした。とはいえ記念に証明書をもらえて満足です。

宿へ戻る途中、やっぱりコウノトリの巣がたくさん。

部屋に戻り少し休憩。氷を借りてアイシングしていると、隣のベッドの韓国人男性が話しかけてきました。「足が痛いのか?みせてみなさい」と言い私の足をチェック。メーンタームみたいな韓国のクリームを丁寧にたっぷりと塗りこんでくれました。さらに彼が持っていた着圧ソックスを履かせてくれました。後で返すと言うと、「返さなくていいからもっていきなさい、それは日本で買ったものだよ、息子が南山大学に通っているんだ」とのこと。たくさん話すタイプではないけど、とても優しい男性で、カミーノは3回目だそう。あとから、ソックスのお礼にナッツを買って渡しました。気持ち程度のお礼だったけど、喜んでくれてよかった。
お昼寝をしてシャワーをあび、夕方にジギと近くのスーパーへ。お昼にたっぷりと食べてお腹が減っていなかったので(今日は運動もしていないし)、宿の持ち寄りディナーには参加せず、庭で軽くつまむ程度にしようということになりました。チーズや果物、ワインを買って中庭へ。ヤンと3人で食べていると、スペイン人とドイツ人の男性も参加し、5人で乾杯。スペイン人の彼は自転車で巡礼中。なんと11回目のカミーノだとか!就寝時間まで外でおしゃべりを楽しみました。

(内訳)
- パンオショコラ・コーヒー:2.8
- オレンジジュース:2.5
- 昼メニュー:16
- オリーブ・ぶどう・ナッツ:6.79
- 宿:8

