【17日目】左足の異変(〜Carrión de los Condes)

スペイン巡礼

2025年5月19日(月) 天気:晴れ

歩いた距離:18.7㎞

フラットな一本道

5:45起床。

朝からやっぱり左足が痛い。嫌な予感。

私はこの旅へ2種類の靴下をもってきました。これまで1種類の靴下を履き回していましたが、試しに今日は違う種類の靴下を履いてみることに。

7時にジギと待ち合わせをしていたので準備をして待ち合わせ場所へ。待ち合わせ場所までの数分歩いただけで、なんとなく足の感覚が気持ち悪かったのでやっぱりいつもの靴下にチェンジ。靴下のせいで追加の水ぶくれができても嫌だし、こういうときはいつも通りが一番。

ジギがきたので足が変なんだ…と伝え、今日はゆっくり進むことに。

今日の道はフラットな一本道で、遠くの方に次の町が見えている感じ。ずっと大きな道路沿いなので少々つまらない道ともいえます。

最初の町でコーヒーブレイク&トイレ休憩。バナナも食べてエネルギーチャージ。

途中で道がふたつに分かれていました。私たちは左のコースを選択。

小さな町を通過。

畑の中に十字架。

大きな荷物を背負って歩くジギ。

次の町がみえてきました。小さな町なのでここも通過します。

道路標識は落書きもふくめて面白いのでいつもチェック。

良いお天気。今日は気温も高くなく風もあったので快適に歩けました。なんなら寒いくらい。足の不調がなければ倍の距離でも歩けそうな気分です。

最後の町ビリャルカサル・デ・シルガがみえてきました。この町から今日の目的地までラスト5.6㎞。足が痛くて、ここからタクシーに乗ろうか迷うレベル。でもフラットな道なら歩けそうな気もする。ジギが、もしタクシーに乗るなら一緒に乗ると言ってくれました。彼女も足首に不調があったので、無理はしたくないそうです。

ひとまず休憩し、どうするか考えることに。バルでコーヒーを注文し、靴紐を緩めて足を休めます。ジギがパンケーキをくれたので一緒にいただきます。目の前には立派な教会。中には入れなかったので外から眺めます。

 

休憩を終え、ストレッチをし、始めの一歩は痛いけど慣れたら歩けそうだったので歩き続行することに。

緩やかな上り坂を登ります。(写真は後ろの風景と前の風景)

ゆっくり一歩ずつ。ようやく遠くに目的地がみえてきました。

カリオン・デ・ロス・コンデス到着

11:30に本日の目的地Carrión de los Condesに到着です。

ジギと別れてアルベルゲを目指します。私は予約なしのアルベルゲだったので受付へ向かいます。

ベッド数の多いアルベルゲなので余裕でチェックインできました。しかもここ、二段ベッドではなくベッドなのでとても嬉しい。部屋は広いし天井も高い、ベッドとベッドの間隔も十分にとってくれているので快適です。受付のシスターはスペイン語のみだったけど、スタッフの男性が英語ができたのでそれも助かりました。

荷物を置いてまずは町の薬局へ。靴をぬいでホッとすると一気に足が痛くなってきました。冷えて固まっていく感じ。薬局で足の痛みを相談し、炎症を和らげるクリームとテーピング用のテープを購入。

お腹が減っていたので近くのバルでさくっと腹ごしらえ。ツナみたいな魚のすり身が入ってるパイ。足をながめるも、どうみても赤く腫れてる…。

トボトボと宿に戻っていると韓国人男性に遭遇。足どうしたの?!と声をかけてくれました。そして一目見て「それシンスプリントじゃない?」と教えてくれました。シン??と聞くと私の携帯にスペルを打ち込んでくれ、「調べてみて。大丈夫、歩けるよ!」と励ましてくれました。

宿に貼ってあったバスの情報をみて、明日はバスかなぁと悩む。

英語ができる男性スタッフに、アイシング用の氷が欲しいと伝えると、冷凍庫の場所を教えてくれました。自由に使っていいよといわれ早速ベッドに戻りテーピングの方法をYouTubeで勉強しながらまずはしっかりアイシング。シャワーを浴びて、もう一度アイシング。さて明日マシになるのかひどくなるのか。持っていた痛み止めを服用し、一眠り。足をまっすぐにして寝ると少し動かすだけで激痛なので、足元を少し高くして寝てみました。ちなみに私の隣のベッドの女性は体調が悪いらしく、毛布にくるまってずっと寝ていました。皆なにかしら調子が悪くなるタイミングなのかもしれません。

ジギから連絡があり、シャーロットもこの町にいるので18時から一緒に夕食を食べようとのこと。いくつかお店を調べるも、どこも19時にならないとオープンしない。ひとまず集合することに。歩いてみると少し痛みがマシになったような気がします。痛み止めのおかげ?まだどうなるかわからないので、バスの情報を聞きにバス停でもある近くのバルへ。ここからレオンまで一気にバスで移動できるらしい。メセタのロングコースを飛ばす人たち用です。この先の道は景色も変わらない一本道でつまらないからと飛ばす人も多いそう。個人的にはそこをチャレンジしたかったんだけどなぁ。チケットの買い方を教わり、買うかどうかはひとまず保留に。

町のお土産屋さんをウィンドウショッピングしながら通過し、ジギとシャーロットに合流しました。

レストランはどこもあいていないので、とりあえずバルへ入りレストランが開くのをまつことに。ジギはお腹が減ってたまらない!といってチョリソーとチップスを、シャーロットと私はサングリアを注文。このバルで一緒になったカナダ人が女医さんだったので足の不調を伝え、どれくらいで治るかなと相談。「クリームは1日3回塗って、痛み止めも毎日飲んで、歩いたあとはしっかりアイシングして、ゆっくり歩くといいよ。治る日数は人によるから分からない、なんともいえないね。」とのことでした。何よりも使わないことが一番と言われたけど、どうしても使ってしまうので仕方ない。

このバルのカウンターで飲んでいたフランス人男性、なんとフランスのル・ピュイから歩いているそう。サンティアゴまで、私たちの倍近くの距離を歩くわけです。すごい!そして偶然にも今日が誕生日ということで皆でお祝いの乾杯!年齢をきくと私と同い年でした。おめでとう!

そうこうしているうちにレストランがオープンする時間になりました。

私たち3人と、バルで一緒だったカナダ人2人とその息子さん、それからマレーシア人のケンと7名で夕食タイム。ケンは数日前に道でしゃべったことがありましたが、帽子やサングラスをしていないのですぐにはピンとこなかったです。久しぶりに大人数での食事、ワイワイと楽しい時間になりました。

同じレストランにケイコさんの姿をみつけ、食後に挨拶。足の心配をしてくれました。

ちなみにここでもピルグリノメニューを注文。ジギだけバルで少し食べてしまいそこまで食べれないからとサラダを単品で注文したら、お会計の結果ジギの方が高いということに。やっぱりピルグリノメニューはかなりお得でした。値段をみてジギがショックをうけてました。パンや水代が別途かかってしまったようです。

ジギと相談し、ジギも足首が痛いので大事をとって明日一緒にバスに乗ろうということになりました。明日は17㎞町がないルートを歩く予定だったので、さすがにそれは無理そうだと判断しました。とりあえず、バスでサアグンまで移動することに決めて、バルでチケットを購入。バス代は10ユーロでした。

宿に戻ってもう一度クリームを塗って痛み止めを飲んでから就寝。明日よくなっていますように。

 

今日の費用 65.09ユーロ

(内訳)

  • コーヒー:2
  • コーヒー:1.4
  • 塗り薬とテープ:18.69
  • 魚のパイ:2.5
  • サングリア:4
  • 夜メニュー:15.5
  • 宿とシーツ:11
  • バス代:10