2025年5月17日(土) 天気:晴れ
歩いた距離:27.1㎞
果てしない1本道
5:45起床。
ブルゴスから持ち歩いていた最後のゆで卵を食べてから6:30に日の出とともに出発。出発の際、オーナーがオレンジをひとつ渡してくれ、見送ってくれました。
背中に日の出を感じながら歩き始めます。
徐々に明るくなってきました。日の出の時間帯はとても綺麗なので、しょっちゅう振り返って景色を眺めながら歩いていきます。
横をみると、畑と木と風車と霧が合わさって幻想的。
前をみると、ながーい影。
小さな丘に十字架。
遠くに次の町が見えました。丘をくだっていきます。
オルミージョス・デル・カミーノに到着です。トイレ休憩をとりたいけどなかなかバルがない。ベンチで休憩している人を横目に、先へ進みます。次の町までは約10㎞です。
たまに地味な登り坂があらわれるけど、全体的に平坦な道が続きます。
ひたすら続く長い道の途中にベンチがあり、そこにサントベニア・デ・オカのアルベルゲで同部屋だった韓国人ファミリーが座っていました。挨拶をすると、「私たちはもう立つから、ここに座って休みなさい。ほらこれも食べて!」とカップケーキをくれました。優しさがしみます。
糖分補給をして再び歩きはじめます。
10:30頃に次の町オンタナスがみえてきました。町の入り口までの下り坂が膝にくる…。
カフェに入りコーヒーを注文&トイレ休憩、もっていたバナナでエネルギー補給も。
町をでるとふたたび長い道が続きます。天気もよく景色は最高、ハイキング気分でルンルン。
サン・アントン修道院跡
12:00頃、カストロヘリスの手前でサン・アントン修道院跡を通過しました。
現在は廃墟となっていますが、とても歴史的で、雰囲気のある美しい場所でした。
ここでジギ&アンに再会!彼女たちは休憩を終え出発するところでした。ジギは私と同じくカストロヘリスまで、アンはフロミスタまで行くそうです。
廃墟の中には巡礼者が休憩ができるように椅子が置かれていて、ドネーションコーナーも。
この場所は今はアルベルゲとして使用されているそうです。夜は星空が綺麗に違いない。
さて、カストロヘリスの町まで残り少し、気合いを入れて再出発です。まっすぐ続く道の奥の方に、ゴールがみえています。
ラストは真っ赤なポピーに囲まれて。
カストロヘリス到着
12:45頃に本日の目的地カストロヘリスに到着です。
予約していたアルベルゲに到着。実はここ、夕食に韓国料理を提供しているという情報があったので予約したのです。中に入ると庭でくつろぐ犬の姿が。癒される〜。
チェックインし、先に乾きにくい靴下だけ洗ってスーパーへ向かいます。スーパーは町のちょうど反対側にあり徒歩で少し時間がかかりそうです。14時に閉まるので急ぎ足でむかいます。ギリギリ入れて食料をゲット。
スーパーをでたところでスティーブに遭遇しました。いつもふとした場所で遭遇するスティーブ。今回もバタリと出くわし思わず笑ってしまいました。今日はスーパーが14時に閉まるよ!と教えてくれたので、今買ってきたところと袋を持ち上げてみせてニヤリ。彼は明日はフロミスタ手前の町まで歩くらしい。アルベルゲの大部屋が苦手なので毎日個室や2人部屋などを予約している彼。費用はかかるけど質の良い睡眠の方が大切だそうです。羨ましいけど私は大部屋の二段ベッドで頑張ります!
行きと違うルートを通って宿まで戻ります。今日の宿は町の端っこすぎて少々不便。
部屋に戻ってシャワー、洗濯をすませて中庭で休憩していると、シルエーニャのアルベルゲで一緒だったカナダ人に再会。カナダのケベック州なので英語ではなくフランス語圏らしい。彼は日本が大好きで、名古屋の安城に行ったこと、梅干し入りおにぎりが忘れられないほど最高に美味しかったこと、タクシーのドアが自動だったことなどなど、日本は素晴らしい!と話していました。
今朝アルベルゲを出るときにオーナーが渡してくれたオレンジと、さっき買ったヨーグルトをお昼ご飯代わりに食べていると、熱い視線が…!
ベッドで休憩してから洗濯物回収。
椅子に座って上を見上げると、丘のてっぺんに城跡がみえます。アルベルゲのスタッフの方が、「あそこから見える景色がとても綺麗だから是非登って欲しい!登らなくても、日の入りの時にあの城跡を眺めるととても綺麗なんだよ。」と自分で撮った写真をいくつかみせてくれました。とても魅力的だったけど、今日あそこに登る元気はもう残っていないし、日の入りの時間は夢の中なので、次の機会に楽しみは取っておくことに。
この町に宿泊しているジギと連絡をとり、明日の朝待ち合わせて一緒に出発する約束をしました。
米・米・米!
夕食の時間が近づき、宿泊者たちが中庭にでてきました。食堂の準備ができるまで外で待ちます。
食堂が開いたので一斉に中へ。夕食はビビンパと味噌汁とアイスでした。なぜ味噌汁なのかよくわからなかったけど、私からしたら最高な組み合わせ!(味噌汁は少しご飯にかけて、あとはスープとして飲むように言われました。)韓国料理がでるから韓国人の宿泊者が多いかなぁと思ったけど、思っていたほど多くはありませんでした。ちなみに今朝お菓子をくれた韓国人ファミリーは同じ宿で、隣のテーブルでした。私の隣は初めましての韓国人ワン君。このアルベルゲはもうベッドが一杯で宿泊できなかったけど、夜ご飯だけ食べにきたそうです。明日フロミスタまで歩いたあと、少し脱線してサッカーの試合を観にいくそう。楽しそう!私たちのテーブルに韓国人は彼だけだったので、オーナーが「食べ方は彼に聞いてね!」と振っていました。「僕はたっぷり入れるけどこの赤いソースは辛いから少しずつ入れてね。あとは混ぜて混ぜて〜。あと、韓国では味噌汁は一緒に出ないよ。」と説明してくれました。
久しぶりにお米を食べることができて大満足でした。
(内訳)
- コーヒー:1.7
- コーヒー(ドネーション):寄付
- 水・アクエリアス・バナナ・ヨーグルト:4.18
- 夜メニュー:15
- 宿:15